生き辛さは、生まれ持った性格じゃない

こんにちは

名古屋で活動中。
心理セラピストの水野まこです。

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って
生き辛さの原因を探り、自分を取り戻すお手伝いをしています。

2020年も明けました。
新たに目標を立てた方も、多いのではないでしょうか。
私は、このブログが新しい挑戦となります。

心理のことを知りたいと来てくださる方に
何か一つでも持って帰って頂きたい!!

との気持ちで、書いていきたいと思います。

さてまずは
私が心理の世界に踏み込むまでの経緯をベースに

その生き辛さ、原因は、生まれ持った性格でないかもしれません!!

ということを書いてみたいと思います。

1.こんな生き辛さを抱えていました

私は、幼い頃から、優等生という枠に、はまる子でした。
我慢強く、泣かない、といった特徴がありました。

外から見たら、何不自由なく、
心の問題があるなど、誰も見つけることはありません。

自分でも、感じる不自由さが心の問題だとは気づいていませんでした。

私が生き辛いなーと自覚するようになったのは
思春期に失恋を経験した頃からです。

・失恋した彼のことが、ずっと諦められない
 生活のすべてが楽しめなくなる

・周りの人が自分以外の世界を持っていると疎外された感じがある

・親しくなった友人とは会う機会がなくなると関係が切れる

・自由に発言している人を見ると怒りを感じる

・依存的に人に頼られると束縛されたような不自由感がある

私の中で2つの要素

・依存的で見捨てられる不安がある

・支配を恐れ人を回避する傾向にある

が混在していました。

この状態は、大人になり経験を重ねることで、形を変えます。

・仕事で活躍することに全力を尽くすが、仕事以外は無気力になる

・人と関わると疲れる、一人でいることを好む

・生きる意味を考える、未来に希望を描けなくなる

・長生きしたくない、早く死にたいと考える

人に依存的になり、傷つきの体験を重ねることで
人を回避する傾向が強まっていきました。

年齢を重ねるとともにエネルギーも枯渇していき
一人の時間で回復した少ないエネルギーで、生活を回している状態でした。

2.生き辛さは生まれつきじゃなかった

人との関係がうまく作れなくなり、最終的には、
自分の生き辛さを相談する人が母だけになっていました。

「難しい性格だね」
「損な性格だね」

と、私の問題として返されるばかり。
自分と、どう付き合っていけばいいのか悩む日々でした。

今考えれば、母の言葉は私を追い詰めるものです。

しかし
子供の頃から母を求める気持ちが強く残っていて
全面的に信じ込んでいたんですね。

私は、自分で「難しい人間」と思い込み
自己啓発、スピリチュアル、認知行動療法など
表面的な問題を何とかしようと、足掻いていました。

この生き辛さと、どう付き合って行くのか?
生きるための課題でした。


40歳を超えてから限界がきます。

それまで頼ってきた母の言葉が、受けつけられません。
会うたびに母の言葉が引っかかり、不快な気持ちを引きずることが続きました。

インターネットで「母と娘」で検索し、出てきた本のレビューに

アダルトチルドレン

の言葉を見つけました。

アダルトチルドレンで検索するとわかると思いますが

本来、アルコール依存症の家庭で育った、との定義があります。

広義では、

虐待や両親の不仲などの機能不全家族で育ち
生き辛さを抱えている人

として使われていて、私はこれに該当しました。

自分の生き辛さは、生まれ持った性格じゃなかったんです!!

この気づきは
自分の生き辛さに原因が無いと思っていた人にとって
大きな安堵感に繋がります。

どうしようもないと思っていたことが
どうにか出来るかもしれないと、180度変わるのです。

3.心の回復への一歩

自分の生き辛さの原因が、家族との関わりと気づくことで
それまで向き合ってきた表面的の問題だけでなく
自分の性格を形成した根っこの問題を探り、向き合うことが始まりました。

私は、後に、リトリーブサイコセラピーという心理療法に出会いましたが
それまでに解決してきたことも、たくさんあります。

アドルトチルドレン、愛着障害などの関連書籍から
ヒントを得て、私が取り組んできたことです。

① 人からの否定やコントロールを受けずに安全に話せる場所を作ること
 (自助グループ、心理カウンセリング、安心できる友人など)

② 自分の中にある、どんな感情も否定しないこと

③ 生活の中で感じた不快な感覚について、なぜ感じるのか考え、問題に気づくこと

④ 自分の現在の問題と過去の出来事を繋げて、原因を理解し、自分に落とし込むこと

⑤ 自分の回復のために心理に関する知識を深めること
 (書籍、セミナー、ワークショップ、ブログなど)

⑥ 一喜一憂せず、諦めず、向き合い続けること

自分を苦しめていた思い込みが少しずつ外れて
自分の気持ちを基準に行動できるようになっていきました。

心の回復は、非常に根気がいる作業と感じています。
何十年も信じ込んできたものを、簡単には手放せません。

大事なのは、自分で自分を変えるんだと主体的に思うこと

どんな技術を使おうと、本人の意思なしに、変えることは難しい。
心理セラピーは、変わりたい人を助ける一つの手段なのだと思います。

4.なぜ家族問題を自覚できないのか

私は、40歳を超えてからですが、自分で問題の核心に気づくことができました。
中には、一生を気づかずに終える人もいると思います。

親が自分を正当化している場合、責任はすべて子供に押しつけられます。

子供は自分が悪いと信じ込みます。
日常的に身体的虐待を受けている子でさえもです。

叱責と称したヒステリックな暴力
親が正当化していう言葉による傷つけ
両親の不仲を見せるなど間接的な傷つけ

親の苦労を見せて精神的負担を負わせる

であれば、子供は気づく余地がありません。

安心、愛情を与えられない子にとって
それが親との唯一のコミュニケーションです。

傷ついたときの記憶と感情が蓄積され
歪んだ価値観を信じ込み
大人になって、深刻な心の問題を抱えてしまうのです。

今のあなたは

自分の気持ちをそのまま受け取れていますか?

誰かの言葉どおりに捻じ曲げていませんか?

誰かのためでなく、自分のために生きていくださいね。

では、初投稿は、ここまで。

ありがとうございました(^^)/